武蔵国の国府として栄えた府中の中心地にある、武蔵国の総社(複数の神様をまとめて祭る神社)大國魂神社。ゴールデンウィークに毎年行われる”くらやみ祭り”(2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止でした)や、立派なケヤキ並木などが有名ですよね。
ちょっと前(じつは夏の頃)に人形流しをやってみたので、その時の様子をお伝えします。
手水舎の利用もwithコロナ時代の方法に!
新型コロナウイルス感染拡大を受け、感染を予防するために手水舎の「柄杓(ひしゃく)」の利用が中止されています。たしかに不特定多数の人々が触りまくる柄杓は、感染防止のためには使用は控えた方がよさそうです。
というわけで、withコロナ時代の手水舎の利用法は、「龍の口から流れる水で、直接お清めください」ということになっています。なお、こちらは、2020年2月26日から、このような対応を行っているようです。
大國魂神社の境内の様子(当時)
こちらは夏に撮った写真です。他の写真も、一応お見せしておきます。
宝物殿のまわりにも人っけなし、でした。
鼓楼。
御朱印帳の記ろも帳も中止。紙朱印お渡しのみ
新型コロナも流し去りたい! 人形(ひとがた)流しを体験
本殿の前の拝殿に向かって左手に、「人形流し」と書かれた看板があります。そちらに進んでいきます。
人形ながしとは、「厄や汚れを人形に移して水に流すことにより取り除くための儀式」のこと。こちらでは初穂料100円でできます。
人形ながしのやり方
一、大麻を用いて自祓いをしてください
二、人形にお名前をご記入いただきます
三、人形で身体の気になる部分を撫でて息を吹きかけてください
四、小川にご移動いただき人形を流してください
とのこと。
「一枚につき初穂料100円をお納めください」
とも書かれています。
また、「人形流しをされる方へ」と、以下の注意書きも書かれていました。
・人形はかさねずに、一枚で流してください
・川には人形以外のものは流さないでください
ここで名前を書くことができます。「やり方」に書かれている大麻は、この台の上の白いもの、のことですね。
そしたら、
ここで人形を流すわけですね。
ちょうどこの時は、コロナ禍で世の中がけっこう変わってしまい、人と会うような仕事はなくなるし、またプライベートでもなかなか人に会えなくなって、漠然と「どうしよう?」って思っていた頃だったんで、何かしたかったんですよね。その時に、ちょうど「人形ながし」が目に入ったんで、ふと「やってみよう」と思ったんです。
なので、さっそくやってみました。
1)まず大麻(おおぬさ)をとって自祓いします
自祓いの作法も丁寧に書かれているので、安心です。
2)人形に自分の名前を書いて…
3)小川に流します!
人形が水に流され、そして水に溶けていきました。なんてことない、作業なのですが、時期が時期だったのか、なんともいえない、切ない気持ちになりました。
でも、これで禊ぎができたぞ! と思えました。
なにか、本当に困っちゃったり、悩んでいることがあって、どうしよう? って思ってるときにやってみると、意外に心が落ち着くかもしれません。また、本当に禊ぎができたかも? って思えるかもしれないので、「人形流し」を頭の片隅に置いておいてください。
心の整理をして、人形流しの小川を後にしました。
お酒好きは忘れちゃいけない! 松尾神社
境内の左の奥に、松尾神社という神社もあって、ここは寛政12年(1800年)武蔵国の醸造家の懇請により、京都の松尾大社から勧請された神社で、御祭神の大山昨命は、醸造の守護神であり、また開拓の粗神で、酒や醤油、味噌、麹などの業者にも古くから信仰されている。現在の覆屋は、東京都酒造組合から奉納されたものとのこと。
っていうことを、じつは、自分は最近まで全然知らなかったんです…。
なので、上記の写真のように、東京の地酒が東京都酒造組合から奉納されていたりするわけですね。納得!
お酒のイベントもやってることも、ありますよね。
大國魂神社 概要
住所 :東京都府中市宮町3-1
時間 : 6:30~17:00(9月15日~3月31日)、6:00~18:00(4月1日~9月14日)
休み :年中無休
料金 :参拝無料(宝物殿:大人200円、学生100円)
駐車場:無料(約10台)、有料(約200台)